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製品ソフトの危うさ

今週は少々忙しくなってました。

ちょっと仕事でコンシューマー向けアプリケーションのサブセット版の設計・開発を担当することになったのですが・・・・

「・・・よくこれで動いてんな~」Σ(゜Д゜||)

プログラムコードを見て唖然としてしまいました。

このソフト、「極めて幸運な偶然」によって動作していたのです。。
このソフトは、既に製品化されて市場に出回っているものですが、UIの独自性や表現の仕方がとても緻密で、ある種デキのよい製品だと思ってました。
担当になったときはその技術の「種明かし」を見ることができる良い機会だと喜んでいたんです。

事実、ソースコードをみると、すばらしいテクニックがあちらこちらに見られ、レベルの高さを感じました。いろんなシグネチャが各所に見られるところから想像すると、開発はおそらく十数人のチームだったのでしょう。
そんな開発チームも玉石混交で、基礎から応用まで綺麗なコードを書く開発者もいれば、中には恐ろしく荒削りな開発者もいたようです。

その人のコードを見てみると、入門レベルってほど初々しいものではないのです。それこそ、結構な経験を積んでいるような書き方でした。
しかし、基本知識に致命的な抜けがあって、設計や作りが甘いといわざるを得ないのです。
駆け出しのときに、正しい教育を受けなかったのか、先輩や環境に恵まれなかったのか・・、自己研鑽を怠ったのか・・・。

こんな人が製品を作っていたことに驚きました。
動作するってことが「極めて幸運な偶然の出来事」だったにもかかわらず、いままでこの危うさに誰も気がつかなかったことにも信じられませんでした。

ソフトウェア製品のテストは、「正しく作られているか」という点よりも「きちんと動作するかどうか」に重点が置かれています。
要するに「仕様書通りに動けばよい」と考えてるんですね。

そのためか、しっかりした設計を行わない人が多くいます。
ましてソフトウェアの分析図・設計図なんて残す義務すらありませんから、そういった設計関係の書類が一切ないことも多々あります。
ですから、処理の正当性のチェックもできない。
結果として、今ちゃんと動いていればちょっと手を加えると簡単に崩壊してしまう程度のもろい設計でもOKになってしまうんですよね。

昨今のソフトウェア不具合は、未熟な開発者が紛れ込んでしまうことやチェック体制の甘さにも原因の一端があるといってもいいのかも知れません。

これは建築と同じことが言えると思うんです。
裏づけされた知識がなくても作れて、設計をチェックすることもない。
すんでて問題なければいいんだよ・・・なんてね。
これじゃ偽装建築と同じです。

偽装建築でアレだけ騒ぎになったのに、ソフトは全く問題にならないってのも不思議な話です。
だって、これが大規模システムだったら大惨事が起こるところです。
ついこの間なんて、株式市場や銀行で国家レベルでの惨事になりかけたのは記憶に新しいところです。

世の中がシステムに依存するに連れて、発生する事故の規模も巨大になりつつあります。
そろそろ開発者・評価者にも一定の資格が必要とするなど、何らかの対策を取らないといけないのではないでしょうか。

国家予算が吹っ飛んでから対策しても遅いですからね。。
製品ソフトの危うさを見てると、危機感を感じずにはいられません。

デキのいいソフトに手を加えるのはとても簡単でささっと終わってしまうものなのですが、デキの悪いソフトに手を加えるときはバグの嵐が待っています。

どうか無事に終了しますように・・・。

【バグの嵐】
ある一箇所に改良や修正を加えると、他の箇所で不具合が発生する、不具合の「もぐらたたき状態」を表現したもの。
不具合が次第に収束する軽度のものから、ねずみ算式に不具合が増える自己増殖型がある。こうなると作り直すほうが早い。


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18:38 | 業界話 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
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Comments

#
私たち素人にはわからないブラックボックスの中身ですねぇ。
中身はどんどん複雑になっていくけど、ユーザーはその苦労を知らず「ちっ、処理おせーなー」とか言うんでしょうねv-12
私ももっと技術屋さんに感謝しながらソフトを使う事にします。
by: てけてけ | 2006/07/30 21:33 | URL [編集] | page top↑
#
ブラックボックスゆえに怖いですw
普段使っている電化製品なんかも、ある意味偶然で動いているのもあるんでしょうね。
複合機(大型コピー機)の開発してたとき、何でこんなに不具合が出るのに製品になっちゃうんだろう・・・?
って不思議に思っていたくらいだし。

そこではじめて自己増殖型のバグ嵐に出会いました。
ちょいといじると増える増える。。

1ヶ月後、僕は過労でぶっ倒れて病院にいました。。。
by: Qleon | 2006/08/01 08:50 | URL [編集] | page top↑

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